仕事が辛すぎるよ。。。
退職代行を考えてるけど、転職に影響するのかな?
こんな悩みを解決します。
この記事を読むと、こんなことがわかります。
- 退職代行は転職に不利なのか
- 退職代行の利用で、転職に不利になるケース
- 退職代行の利用で、転職に不利にならないための対策
- 退職代行で辞めた後、どう転職活動を進めるべきか
結論としては、退職代行を使うことで転職に不利になることはほぼありません。
ですが、可能性はゼロではないため、きちんと対策を打つ必要があります。
ネットにある退職代行の記事は「何とかして退職代行を申し込ませよう!」ということで、良い情報ばかりが出回っているので注意しましょう。
退職代行が転職に不利になることは、ほぼない
まず、退職代行が転職に不利になることは、ほとんどないことを知っておいてください。
理由は下記の通りです。
- 退職代行の利用は履歴書に残らない
- 退職代行の利用は転職先に(ほぼ)伝わらない
それぞれ解説します。
転職に不利にならない理由①:退職代行の利用は履歴書に残らない
結論としては、退職代行を利用することで履歴書に書くことはありません。
退職代行を使ったら懲戒解雇!とかならないの?
ときどき心配する方もいらっしゃいますが、
「退職代行を利用したこと」が理由で懲戒解雇にはなりません。
退職の3つの形と、転職先に知らせる必要があるかを以下にまとめました。
繰り返しますが、「退職代行の利用」によって「退職の形」が変わることはありません。
心配な方も多いと思うので、それぞれ簡単に解説しますね。
「制度のことを詳細に知りたいぞ」という方がいたら、こちらのサイトを参考にしてください。
→自己都合退職、会社都合退職の違い|知らぬは損?それぞれの退職メリット・デメリットとは? |【エン転職】
自己都合の退職
退職代行を使う方のほとんどが、自己都合の退職になります。
転職・結婚・引っ越し・家庭の事情・介護・病気療養など、自分の意思で退職をする場合、自己都合の退職に該当します。
もちろん、退職代行を利用して退職する場合も「自分の意思で退職」です。
自己都合の退職のメリット・デメリットは以下の通りです。
会社都合の退職
下記のケースで退職する場合、会社都合となります。
- 会社の経営不振でリストラ
- 倒産
- 会社側のパワハラ
- 早期退職制度
- 賃金未払い
このうち、可能性があるとすると「会社側のパワハラ」です。
正直、退職代行を利用する人の多くがパワハラに該当する状況にあるのではないかと思います。
ただし、会社都合の退職と認定されるには「パワハラの証拠」が必要です。
さらに会社側のデメリットが大きいことから、「会社と争う」必要があり、心的負担は大きいでしょう。
以下のメリット・デメリットを踏まえた上で、どうするか考えておくとよいです。
「会社都合」と書かれた場合は、いろいろなケースが考えられるため面接でも聞かれる可能性が高いです。
会社の経営不振であれば、あなたに責任がないので問題ありません。
ですが、「上司のパワハラ」を理由にした場合は不採用の可能性が上がります。
なんでよ、パワハラ上司が悪いじゃん。
私は普通に働いてただけだよ?
会社としては「リスクのある人」は採用したくないのです。
事実は、上司がとんでもない人だったのかもしれません。
ですが、採用する側としては「もしかしたらこの人にも問題があるのかも?」という可能性を考えます。
例えばですが、自主退職した人と、パワハラで辞めた人、同じ能力だったらどちらの人を採用しますか?
うーん、確かに自主退社の人を採用する。
入社後その人がパワハラにあったら、なんで採用したんだ!?って言われそう。
いろいろ思うところはあるでしょうが、個人的には自己都合の退職とする方がいいかと思います。
懲戒解雇
懲戒解雇になるのは、下記のケースです。
- 犯罪行為
- 重大な経歴詐称
- 1か月程度の無断欠勤
- 重大なハラスメント
- 懲戒処分を受けても問題行動を繰り返す
この中で可能性があるのは「1か月程度の無断欠勤」です。
むしろ、退職代行を使わずに「バックレ」をすることで懲戒解雇の可能性が出てきます。
懲戒解雇になると、デメリットしかありません。
懲戒解雇になった場合、転職先に提出する離職票に「重責解雇」と記載されてしまいます。
また、面接では積極的に「懲戒解雇」と伝える必要はありませんが、聞かれたら正直に答えなければ経歴詐称です。
そのため、懲戒解雇は転職に不利になります。
以上から、退職代行を使う場合は「自己都合の退職」となり、転職に不利にはなりません。
\忖度(そんたく)してません/
/質の悪い退職代行はトラブルの元です\
転職に不利にならない理由②:退職代行の利用は転職先に(ほぼ)知られない
退職代行の利用が転職先にほぼ知られない理由は下記の通りです。
- 退職代行の利用は履歴書などの書面に残らない
- 会社が転職先に無断で個人情報を渡せない
ひと昔前は、会社に入社予定の人の「前職調査」がありました。
前職調査とは中途採用の選考過程において、企業が応募者の経歴に間違いがないかや現職(前職)での勤務態度、人となりを調べることを指します。
引用元:前職調査ってなに? 違法性と合否への影響を解説
ですが今は「個人情報保護法」が整備されたことから、個人的な情報の取り扱いが慎重になっています。
そのため、前職からあなたの情報が行くことはないでしょう。
退職代行の利用が転職先にバレることは基本ありません。
が、少ないながらも存在する転職先にバレるケース、について解説していきます。
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/質の悪い退職代行はトラブルの元です\
退職代行の利用で転職に不利になるケースと対策
転職先に退職代行の利用がバレると、転職に不利になります。
退職代行の認知度上がってきてるよね?
むしろ私、被害者なのだが。。。
退職代行が認められつつありますが、「退職代行を使うなんて甘えだ」と考える人も多いです。
退職代行を使わざるを得ない状況だったことは理解いただけると思います。
しかし、「トラブルに巻き込まれる人」という印象を受けるため、退職代行を使った人の採用は避けるでしょう。
転職先にバレるケースは下記があげられます。
- 会社間のつながり
- SNS調査
- 面接
このうち、特に注意すべきは「会社間のつながり」です。
同業他社、競合、取引先に転職する場合は、リスクが高いと知っておきましょう。
もちろん、公式な場での情報漏洩は考えられません。
プライベートな付き合いや、仕事での世間話の中で、情報が漏れることがあります。
転職先にバレないようにする対策
転職先にバレないようにする対策は下記の通りです。
- 同業他社、競合、取引先への転職を避ける
- SNSで退職代行の利用を発信しない
- 面接では退職代行の利用を伝えない
親バレ、転職先バレに関する原因と対策をまとめています。
退職代行の利用で転職に有利になること
退職代行を使うことは、転職に不利になることばかりではありません。
以下のメリットがあります。
- 無駄な時間が減る
- 心身の消耗が少なくなる
- 正当なお金をもらって辞められる
- 有給休暇を取って時間ができる
一つずつ解説します。
無駄な時間が減る
退職したいよ、と考えてからどのくらいの期間が経っていますか?
もちろん、退職すべきか繰り返し考える必要はあります。
ですが、辞めるべきだと決心してから、辞めたいのに辞められない時間はもったいない。
辞めたいのに辞められない時間は、自分の成長は止まっていますし、働き続けるメリットは小さいです。
辞めると決めてからの行動は、早くするべきだと考えています。
とはいえ、行動に移しにくい気持ちは十分すぎるほどわかります。
辞められないのには理由があるからです。
その一つに、退職を伝えるハードルが高いことがあります。
例えば下記の通り。
- 決断する不安
- 上司が怖い
- 職場への罪悪感
退職を伝えるハードルを少しだけ下げてくれるのが退職代行だと考えています。
退職代行は次の一歩を踏み出すきっかけです。
心身の消耗が少なくなる
退職を伝えるのはとてもメンタルを消耗します。
それは、相手の失望や職場への罪悪感をまともに受け止めなければならないからです。
もちろん、「退職代行を使うことでの罪悪感」があることも事実です。
ですが、ブラックな職場に退職を申し出るのと比べてどちらが自分にとって、心身の消耗が少なくなるか。
ぜひ考えて決断していただければと思います。
心身の消耗が激しいと、次の人生に向けた活動が遅くなってしまいます。
退職金をもらって辞められる
世の中には、ブラックな企業が多く存在します。
私の奥さんは、病院勤めだったのですが、辞めるとき退職金を踏み倒されそうになっていました。
常識的に考えればあり得ない話ですが、泣き寝入りしている人も多いと推察しています。
退職代行は、社会の常識にのっとって退職を進めてくれます。
結果として、退職代行を使った方が金銭的に増えるパターンも多いので、転職活動に向けた資金が安定します。
有給休暇を消化してから辞められる
辞めるとき、有給休暇を消化して辞められるのを、ご存じですか?
社会の常識なのですが、常識の通じない会社が多いのが現状です。
退職代行を使えば、しっかり会社と交渉してくれますので有給休暇を消化してから辞めることができます。
有給休暇を消化している間に、転職活動を薦められることがメリットです。
自分でサクッと辞めることがベストです。
ですが、なかなか辞めづらい、トラブルになりそうな人には退職代行をおすすめしたいです。
退職代行を使うときボーナスがどうなるのか気になる方はこちらの記事を活用ください。
転職先が見つかってから退職代行を利用するのもアリ
ときどき、転職先が見つかってから退職代行を利用しても大丈夫ですか?と相談されます。
結論としては「利用して大丈夫」です。
ただ、次の理由で退職代行の利用を踏みとどまってもいいかもしれません。
- 転職先が決まっていることは、退職を伝える際の武器になる
- 転職先を見つけられる気力が残っている
転職先が見つけられたあなたは、自分で退職を言えるかもしれません。
一度考えてみましょう。
もちろん、事情があったり、トラブルになる可能性を心配しているならば、退職代行を利用するのもよいと思います。
\忖度(そんたく)してません/
/質の悪い退職代行はトラブルの元です\
退職代行の利用から再就職までの流れ
退職代行の利用から、再就職するまでには2つのケースがあります。
- 退職して、すぐに再就職する
- 退職して、心身を整えてから再就職する
それぞれ解説します。
退職して、すぐに再就職する
再就職に向けて、転職活動をするタイミングは3つあります。
- 在職中
- 有給休暇の消化中
- 退職後、失業手当をもらいながら
在職中に転職活動を始めることが理想ですが、ご自身の心身の状態・仕事の状態を踏まえて選択しましょう。
退職して心身を整えてから再就職するケース
個人的には、こちらのケースをおすすめします。
退職代行を利用する人は、心身共にかなり消耗しているケースが多いです。
心身共にかなり消耗している場合、国からの保障である「傷病手当金」の受給対象者である可能性が高いです。
傷病手当金を受け取る期間を利用し、心身を整える・次の人生の進め方の作戦を練る。
という選択肢もよいと思います。
傷病手当金についてご存じない方は、利用するかどうかに関わらず知っておいてほしいです。
外部サイトですが、こちらの記事を参考にしてください。
退職代行がやっている再就職サポートはおすすめしない
最近、再就職サポートをセットにしている退職代行さんも増えてきています。
ですが、はっきり言って退職代行と提携している転職サービスを利用するべきではありません。
理由は、どこも提携している転職サービスは中小の会社であるからです。
基本的に、転職サービスは大手への登録をおすすめします(リクルート、DODA、マイナビなど)。
なぜなら、中小に比べ、大手の方がスタッフの質・求人の多さと質が良いからです。
大手ほど給料が良いため、スタッフの質が上がります。
大手ほど広告掲載料が高いため、採用にきちんと力を入れている会社と出会えます。
\忖度(そんたく)してません/
/質の悪い退職代行はトラブルの元です\
転職活動を円滑に進める方法
退職代行の利用を後ろめたく感じる人も多いでしょう。
面接における注意点を解説しておきます。
面接で退職代行をどう伝えるか。伝えないべきか
結論は、退職代行を利用したことは「自分から言わない」「聞かれたら正直に答える」です。
面接では辞めた理由について聞かれることはあっても、辞める方法を聞かれることはないでしょう。
退職代行の利用を伝える義務はありません。
可能性は限りなく低いと思いますが辞め方について聞かれた場合は、退職代行を使ったことを言いましょう。
面接で嘘を言うと、重大な経歴詐称となり懲戒解雇になる可能性があります。
退職代行の利用を伝えた場合は、採用に不利になります。
とはいえ、退職の方法を聞く会社は怪しいと考えるべきでしょう。
確かに、なんで退職方法なんて聞くのかな。
おそらく、会社が退職代行がらみでトラブルがあったのでしょう。
ということは、会社がブラックである可能性が考えられます。
以上の通り、退職代行を利用したことは「自分から言わない」「聞かれたら正直に答える」。
そして「退職方法を面接で聞かれたら、受ける会社を見直す」です。
\忖度(そんたく)してません/
/質の悪い退職代行はトラブルの元です\
【まとめ】退職代行は転職に不利なの?→再就職に影響する可能性があるので対策しましょう
退職代行を使うことで転職に不利になることは下記理由から、ほぼありません。
- 退職代行の利用は履歴書に残らない
- 退職代行の利用は転職先に(ほぼ)伝わらない
ですが、転職に不利になる可能性はゼロではないため、下記の対策を打ちましょう。
- 同業他社、競合、取引先への転職を避ける
- SNSで退職代行の利用を発信しない
- 面接では退職代行の利用を伝えない
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